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  • 2015.01.07 Wednesday
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オートガール

幼稚園のクラスのお母様方の飲み会というものがある。日頃は家事や育児に追われて自分の時間もままならず、ましてゆっくり酒を飲む時間など持ち合わせていない方々が、日頃の憂さを晴らすべく大いに飲みましょう、というコンセプトになるためなかなかに激しい飲み会になるようだ。

前回ヨメが幼稚園のクラスの母親飲み会に行ったときは、26時半頃にべろんべろんに酔っ払ってタクシーで帰ってきた。できることならヨメを待たずに子供と寝てしまいたいのだが、うちのヨメはじゃんじゃん飲む上に酔いつぶれやすいので、ちゃんと家に帰ってくるまで安心できないのだ。酔った上での武勇伝は僕などより余程いろいろ持っていらっしゃる。酔って便所で寝込むのは朝飯前だし、夜風に当たりに店の外へ出たはいいがそのまま帰れなくなってなぜかスナックに入り「みちのく一人旅」を常連さんとデュエットした、とか、電車から降りるときにドア横に立ってた大学生風のお兄ちゃんに「お休みなさい」と挨拶して相手が返事をするのを待ってから降りたとか、さいわいなことに全部笑って話せる武勇伝ばかりなのだが、その内容たるや無茶苦茶だ。

酒武勇伝に事欠かないヨメが、これまた荒模様となりがちな幼稚園の母親飲み会に行ってくるという。しかも、今回の飲み会は「クラス飲み会ザfinal〜一年間同じクラスでお疲れ様でした〜」のような位置付けとのことで、お母様方はいつもに増して気合いを入れて参加するとのこと。ヨメも前々から楽しみにしているそうで、ダンナとしては不安が増すばかりだ。
そして当日、夕方6時にヨメを駅に送り届け、僕は家で子供にメシを食わせ、風呂に入れ、寝かせた。できれば子供と一緒に寝てしまいたいが、無事にヨメが帰ってくるのを確認するまでは残念ながら寝られない。僕は24を見続けた。
夜11時頃だろうか、知らない番号から家の固定電話に着信があった。携帯電話にヨメから連絡が入るならわかるが、「知らない番号から固定電話に」って今時珍しい。でもやっぱり、というか、電話をかけてきたのはヨメだった。こんな感じだ。
「どうも〜〜、ヨメです〜〜、実は、便所にケイタイを落としました〜〜、きれいに拭いてから電源入れてみたんだけど、動かないっすー。」
馬と鹿の日本代表に入れそうな酔っ払いぶりである。とりあえず、水没したケイタイをきちんと乾かさずに電源を入れるのは自殺行為だ。電池と本体を外して別々に保管しろ、と口をすっぱくして何度も伝えたが、馬の耳に念仏というか、鹿の耳に念仏というか、きちんと通じたとは思えない。順調に酔っ払っておられる。

携帯水没によりヨメにこちらから連絡を入れることができなくなってしまったが、これは由々しき事態だ。ヨメが楽しく飲んでるから帰ってこないのか、飲み会は解散しているのに便所で寝ていて帰ってこないのかがわからないのだ。時間は過ぎて午前3時である。
こっちの心配(と苛立ち)をよそに、ヨメから連絡が入った。
「ヨメです〜〜、ケイタイなんだけど、きれいに拭いて電源を入れたんだけど、動かなくて〜」
嗚呼お前は馬と鹿の日本代表のトップ下ぐらい狙えそうだ。アドレス帳もメールボックスもバックアップしていないのに臆せず取り返しのつかないことばかりして。そして、非常に勘弁していただきたい事態に僕は放り込まれた。なんとヨメのやつは電話をほかのお母さん方にまわしたのだ。18時から27時まで飲んできた人たちのテンションにあわせつつ、失礼もないように応対するなんてバカバカしくて泣けてくる。「どうもお世話になります、今後ともよろしくお願いします」って午前3時に受話器かかえて頭下げてるのだから、僕も馬と鹿の日本代表のサイドぐらいは行けるかもしれない。
いくらか酔い方がマシ、という感じのお母さんに「うちのヤツは酔って便所に行くと8割方寝ちまうのですみませんが気を付けてやって下せえ」と頭を下げて電話を切った。

ヨメがご機嫌にタクシー帰宅したのが午前4時半だ。携帯電話はともかく無事で帰ってきたのでよしとすることにしたが、帰ってくるなり「気持ち悪い」を連呼し、しかも足取りが覚束ない。便所に連れていき、ゲロの世話をし、着替えさせ、寝かせた。あと2時間程度で子供が起きてくるというのに。

ケイタイについては、翌日納豆石鹸氏にどうしたらいいか聞いた。たしか彼は水没させた携帯を焦らずにきちんと乾かして、復活させた実績あると小耳に挟んだのだ。(小耳に挟んだ、というか、彼がそう書いていたのを読んだような気がするのだが検索エンジンでは探せなかった)
納豆石鹸氏の答えは、
「俺ならドライクリーニングに持っていくね、ただし、「便所に落とした」って言うなよ、風呂に落としたと言え」
だった。二日酔いのヨメにそのまま伝えると、
「えっ、そうなの?じゃぁさっそく今日持っていこうか」
と言われた。
日本代表のレギュラーの座は約束されたも同然だと思った。

(E)D(A)V

ある朝ヨメの輪郭が変わっていた。
左側の下あごの辺りがぷっくりと腫れている。「おやしらずを抜いて腫れてしまった」とか、「飴玉がほっぺに入っている」とか「ほおブクロにエサをたっぷり詰め込んだハムスター」とか、まあそんな感じであからさまに腫れて痛々しい。

原因は過労なのか、よくわからないのだが輪郭が変わるぐらいなのだから結構な腫れっぷりだ。しかし、「押したり強めに触ったりすると痛いけど、日常生活には支障がないからとりあえず放っとく」と医者嫌いかつ体育会系のヨメは即断。自分だったら「とりあえず医者に行っとく」が、考え方が正反対である。

さて、せっかく腫れたものを消えるまで放っておくのも勿体無いので、「誰かに聞かれたら『DVだ』と答えることにしよう」とヨメと話して決めた。シャレになるネタかどうかはすれすれのところだが、笑いに昇華できるかは我々の力量次第。なかなかのチャレンジだ。

とはいえ、夫婦そろっているところで知り合いに出くわすなんてそうそうあることではないし、まあこのネタもお蔵入りだろうなぁと高をくくっていた。ところがどっこい、チャンスというかピンチというか、そういう機会はちゃんとめぐってくるものなのだ。日曜日に娘がふたりとも熱を出してしまい、医者に連れて行ったら娘の幼稚園の友達がやはり熱を出して、お母さんと医者に来ていたのだった。
母親同士の会話を小耳にはさみながら、僕は娘に絵本を読んでいたのだが、ついに話題はヨメの頬の腫れの話に及んだ。

「どうしたのそれ、随分腫れてるじゃない」
「ああ、これ、、すごいでしょ、ED」
「……」(当惑)

EDって、そりゃあんまりだよ。確かペレがCMで「EDは恥ずかしいことじゃありません」って言ってた気がするけど、ペレだって「私はEDですが、EDは恥ずかしいことじゃありません」って言ってるわけじゃない。そういうことは人様に伝えることじゃないのだ。だいたい、EDじゃないっす。確かに「曙」などというネーミングで卑下してはいるもののそれは曙と呼ぶ方が面白いからであって、実際は千代の富士です。ウルフ。もしくは朝青龍。ドルゴルスレン・ダグワドルジ。いや、それよりも、女の人が自分の腫れた頬をさして「これ、ED」と宣言しても何のことやらさっぱり、、。

EDに仕立て上げられた僕が絵本を開いたまま固まっていると、

「ちがった、EDじゃなくて、その、AV」
「え、……ああ、、」(愛想笑い)

きっと、子供の前でこの親は何を言い出すのだと焦ったに違いあるまい。EDだAVだ、って何て破廉恥家庭なんだと思われた、絶対。

きっと幼稚園バスの井戸端会議なんかでこの話題がパッと広がるのだ。
「誰にも言うたらあかんよ、Mちゃんのお父さんてな、」
「なになに」
「EDなんやて」
「えーっ、ホンマなん?」
「奥さんが言うてたんやから間違いないと思うで」
「何や無口で神経質そうな感じの人やから、EDや言われるとなるほどって感じするわあ」
「ほんでな、ED治そ思て、何してると思う」
「えー、わからん、何してるの」
「それがな、AV見てはるらしいわ」
「いやー、そういえばそういうの見てそうな旦那さんよねぇ、言われるとなるほどって感じするわあ」
何と、想像するだけで腹立たしい。実はウルフなのに。

愛想笑いのお母さんは、無難な話題に会話を軌道修正して、僕は絵本を開いた石像と化した。


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注:大阪弁は適当なのでネイティブの人の機嫌を損ねましたらご容赦下さい

煙草惹句2

060717_tobacoo_jack02
実話です。
ヨメのお姉さんの旦那さんはヘビースモーカーなんですが、賃貸を出るときに、壁紙全て張り替えというリフォームになりまして、敷金では足りなかった分を請求されました。

ボーダーライン

仕事のメールは用件だけを簡潔に伝えましょう、報告を書く場合には結論を先にもってきて1枚に収まる範囲でまとめましょう。正論ですが、糞くらえです。
まず、用件を簡潔に伝えるのも、報告を要領よくまとめるのも、そんな事は当たり前で、わざわざ人から教えてもらうようなことではありますまい。次に、それらの高尚な教えが何を目的としているかといえば、読む側がわかりやすいように、ということでしょうが現代のメール事情を考えると「読む側がわかりやすい」だけじゃ不十分なんです。

最近仕事で使っているメールボックスは、自分の仕事に直接かかわるメールだけで1日に100通前後のメールが飛び交ってます。1通1分で読んでも1時間半以上かかる計算ですわ。したがって、現実的には1通1分もかけずにざーっと流し読んで、すぐ次のメールにとりかかるしかありません。つまり、どんなに書き手が「読む側がわかりやすいこと」を意識したメールを書いても、そういうメールが積もり積もれば結局流し読まれてポイされてしまう運命なのです。

つまり、きちんとメールを読んでもらうために、もうひと工夫必要なんです。
よくあるのが、メールの件名に「【重要】」だの「【要リプライ】」だの「【熟女】」といった惹句を添えるやり方。でもこの手法はさすがにメジャーになりすぎて、最近は「重要」とか「熟女」と件名に書かれたメールも多くて、あまり気合いを入れて読む気になりません。

ある日僕はハタと気付きました。メールの中身が面白くないから読まれないのです。面白ければ読んでもらえるはず。「コイツが書くメールはどこかに面白い箇所があるかもしれない」と思わせれば、メールをくまなく読んでもらうことすら可能ではないかと。
以来僕はせっせと、メールにくだらないネタを仕込み続けています。
例えば、
「これは上記とは別件になりますが」と書かずに、
「これは上記とは別件バウアーになりますが」と書いてみたり、
箇条書きで、
・××××の件
・△△△△の件
・○○○○の件
と書くときは
・××××の件
・△△△△の件
・高倉件
・○○○○の件
と書いたり。
しかしこういう馬鹿馬鹿しい小ネタは自分的には最高に面白いのですが、残念ながら周囲からは良い反応が返ってきません。悪い反応も返ってきません。端的に言えば黙殺されています。

そんな中で嬉しかったことがありました。
新・小隊長に提出した議事録の中で
「別件(バウアー)」と書いておいた箇所が、新・小隊長によって「イナ・バウアー」に書き直されていたのです。しかし、「イナ・バウアー」からは「別件」という言葉はとても想像できません。新・小隊長、ちょっとやりすぎでは。

先日、そんな新・小隊長から、
「d400xさんのメールとか文書にはどこかにおやじギャグが入っていますよね」
と好意的に言われました。

『おやじギャグ』すか。ホメられたんでしょうけど、正直ヘコみました。まだ31歳、小ネタを披露しているつもりはあってもおやじギャグを披露しているつもりは毛頭無かったのです。
だいたいおやじギャグっつうのは、
・アイアムソーリー、ひげソーリー、ダーッハッハッ、とか
・こんなに遅いから、おはようじゃなくて、おそようだな、ダーッハッハッ、とか
・はいお釣り300万円、ダーッハッハッ、とか
・ボインちゃん、とか
およそ駄洒落ですらない意味不明の語呂合わせ(もしくは聞いてる方が恥ずかしくなるような下ネタ)に、「ダーッハッハッ」というひとり哄笑や「ナンチャッテ」という逆に新鮮な措辞がくっついて完成を見る芸です。恥ずかしがらない、TPOを無視する、沈黙を恐れない、といった高度なスキルも要求されます。

「別件(バウアー)」も、「高倉件」も、「あっついぜー、あつくて死ぬぜー」も、自分のメールを読んでもらうために僕が苦心惨憺して生み出した崇高な小ネタであって、空気とかタイミングに関係なく傍若無人に繰り出されるおやじギャグとはちがって、メールや報告書の文面との調和を考えながら練りに練って埋め込んだ作品たちです。
例えば「マスター系」という言葉があちこちに出てくるメールを書いた後で、一箇所だけ「スマター系」に書き直してみましたが散々悩んだ挙句に「いくらなんでもスマタはいかん」と思い留まって送信直前に元通りに直しました。これがおやじギャグだったら、「あれだよほら、スマター系、ナンチャッテ、ダーッハッハ」とやらかしてセクハラ懲罰委員会に突き出されてお説教です。

◆◆◆

ところで今日、残業のおやつに用意したチョコを人にあげたときの会話。
「チョコいる?」
「くれ」
「チョコっとだけな」
「……(失笑)」
やっちまったよ。俺おやじギャグ、ふつうに言ってるわ。

木魚dance

前回書いたとおり、ヨメの祖母が他界しました。元気だと思っていた祖母の突然の悲報に、ヨメもたいへんショックを受け、持ち前の天然ボケが治り……ませんでした。むしろ動揺した分、持ち前の天然ボケに磨きがかかりました。

通夜の日、さあボチボチ準備して出るか、という段になって「どうしよう、白いワイシャツがない」っておいおい。確かに僕は普段あまりスーツを着ないし、スーツを着るときも白ワイシャツは滅多に着ない。それでも半袖長袖、私服用、あわせて7〜8枚はあったはずだ。ひとつもないとはどういう了見だ。「この袋に入れておいたはずなのだけど」という袋を見てみれば、中はグンゼの白いじじシャツが10枚くらい。封を切っていない新品まである。インナー(しかも長袖U首じじシャツ)ばっかりあってワイシャツが無ければ意味無いじゃん。探している時間がもう無いので呆然としながらもとりあえず最寄の西友にワイシャツを買いに走る自分でした。

ヨメはワンピースの喪服を持っているのですが、それを着てしまうと、授乳やなんかで面倒なことになるので、家にあった黒い服をうまく組み合わせて喪服っぽくそれなりの外見に。しかし、首のあたりが妙にスカスカしているので、
「首のところ何かアクセサリーとか無いの、そういうの付けといたら?」
と提案してみれば、
「ああ、新宿とか?」
ちがう、ちがうぞヨメよ。首にぶら下げるのは山手線ではなく「真珠」です。ワイシャツの件を根にもって「俺は怒っているのだ」オーラを全身から放出していたのに、「新宿」で笑わされてしまった。悔しい。

斎場では久しぶりに会った親戚が北欧外車に乗っているのを見て
「すごいじゃんこれ、ゴルゴ!!」
もちろんその親戚は辣腕狙撃手・デューク東郷でもTIMでもない。言うまでもなく、北欧外車といえばゴルゴではなくボルボです。北欧外車の親戚は、笑っていましたが目は怒ってました。

そしてゴルゴのドアを、いやボルボのドアを開けてみれば、
「ええっ!シート牛革なの!?」
いやぁ、「牛」かどうかはちょっと。もともとの動物が何だったかがそれほど重要ではあるまいに。いやあの、そこの親戚のおばちゃんも、ここはツッコむところなので「ラムじゃないかしら」とか真面目に答えないで下さい。ヨメよ、聞く耳があるなら聞いてくれ。そういうときは「本革」かどうかを確認するのだよ。さっき目は怒っていた北欧外車の親戚は、腹をかかえて笑っていました。

葬式が始まってみれば、生後3ヶ月の次女はお経がお嫌いのようで、坊様が読経を始めると同時にぐずり始めてしまいました。仕方なしにヨメは席を立ち最後列で次女を抱っこして機嫌をとっていたのですが、抱っこのユラユラのリズムがどうしても坊様の木魚のリズムに合ってしまう。しかも時折、シンバルのようなものがジャーンと打ち鳴らされるのでそのときは揺さぶり方を変えて次女が泣き出さないようにせざるを得ない。そして抱っこの基本はひざのクッション。
たまたま目の隅にヨメの姿を見てしまった親戚によれば、見えたのは坊様の木魚に合わせてひざを使って踊るヨメの姿。ランダムに打ち鳴らされるシンバルにも器用に動きを合わせる様はまさに「木魚dance」。以後、もうヨメの動きが気になって気になって、不謹慎ながら全く葬式の方には集中できなかったそうで。

「もうやめてくれよ、木魚ダンス、俺もう、気になって気になって仕方なかったよ」
幼馴染の親戚のこの一言に、たくさんの親戚ご一同が声を上げて笑ったということは、、、

お祖母様、失礼いたしました。笑いあり涙ありで、少々にぎやかに送らせていただきました。

イケメン後輩の詩

イケメンが会社を辞めて1年が過ぎた。
彼は、入社後研修を終えてすぐ僕の下につけられ、僕にとっても初めてのまともな弟子だった。身長180cm、趣味サーフィン、好きなスポーツはバスケ、アメフト。さらには大学時代の友人が『クラブでお皿をまわしている』。兄者と呼ばせてもらっている同期は迷わず彼を「イケメン」と命名した。
「なぁ、兄者がお前のことイケメンて呼んでたぞ」
「何スかそれゎ、やめて下さいよ」
正直『それゎ』などという崩壊した文字使いで書くのは苦痛だが、まさしくこんな感じの喋りだったので仕方ない。「やめて下さいよ」などと言いながら嬉しそうだった。結構わかりやすい奴なのである。

ちょっと話がとぶが、ある晩ヨメが僕に、
「ねぇねぇ、『ふいんき』って変換できないんだけどどうして?」
と聞いた。断っておくが作り話ではない。大真面目にである。某巨大掲示板ではわざと「ふいんき(←なぜか変換できない)」と書いたりもするが既に古典。ボケでなくこれを出せるあたり、さすがはうちのヨメである。

その次の日、僕はイケメンと北陸の某県へ出張だった。空港から客先へ向かうレンタカーの中で、僕は昨夜のヨメの話をした。まぁ所謂他愛のない笑い話として。

「いやぁ、実は昨日の夜うちのヨメがさぁ」
「はい」
「『ふいんき』が変換できないって言うんだよ」

静かにハンドルを握っていたイケメンは突如テンションがMAXに跳ね上がり、こう言った。

「エッ、マジっスか、それ俺もなんスよ、あれどうして変換できないんスか!!」

イケメン、看板に偽り無しだ。

王道覇道

長女、トトロが好きです。半端じゃない。
ストーリーはおろか、台詞まで覚えているくせに、「何かテレビ見る?」と聞けば8割方「トトロ見る」と答え、始めから終わりまで、はらはらどきどきわくわく、感情移入しまくって見ているのです。よく飽きないもんだ。

次女が生まれる前は、どうやら自分をメイちゃんになぞらえていたようなんですが、妹が生まれたことで自分の立場はサツキだと認識したようです。ヨメも僕も、「サツキになったんだね〜」などと露骨に誘導したせいでもあるわけですが。

長女曰く、
「Mちゃん(長女)は『サツキ』で、Nちゃん(次女)は『メイちゃん』ね。」
ふむふむ
「それで、Sちゃん(僕)は『おとうさん』でー」
娘よ、ちゃんとわかっているではないか、
「Aちゃん(ヨメ)は、『トトロ』」

と、トトロ!?そう落としてきましたか。なかなかやるじゃないか。

「えーっ?Aちゃんは『おかあさん』でしょ」
「――Aちゃん、病院行った方がいいよ」

天衣無縫。

ジーザス・クライスト(ナザレのイエス)(紀元前7〜4年頃 - 紀元30年前後)

細かいことが気になる性質(たち)であるために、ふとした疑問が解けずに「痒い思い」に悶絶することになる。

クリスマスである。4月1日にクリスマスの話題もあるまいにとは思うがそれはそれ。ある年のクリスマスにふと思ったのである。所謂「クリスマス」は12月25日であるのに、世間で重要なのは「クリスマス・イブ」であるところの12月24日ではないか、と。ケーキも贈り物も24日メインで、25日になると一気に消化試合の空気になる。
おかしな話ではないか。25日を喜ばずに、「イブ」などと称して24日を喜ぶのだ。あまつさえ「イブイブ」などという言葉を用いて23日までクリスマス系で喜ぼうとする向きもある。断っておくが23日はイブイブなどではなく、天皇陛下がお生まれになった日である。

ネットで検索すればたいていのことはわかるが、これはわからなかった。「クリスマス」とか「クリスマス・イブ」なんかで検索をかけてみればわかると思うが、もうそれ系のウェブがヒットしすぎて、「なんでイブやねん」というへそ曲がりの疑問に答えるページがあったとしても埋もれてしまって見つけ出すのは不可能。ああ痒い、痒い。

そこで、さして期待もせずにヨメに聞くのだ。「ねえ、クリスマスよりクリスマスイブが偉いのは何でか知ってる」と。暫く考えたヨメは「そうだね、何でだろうね?」と答えた。そう。わからないのだ。24日のほうが25日より偉いことは当たり前すぎて理由などないのである。
ふと思うところがあって、「クリスマスって何の日だか知ってる?」と別の問いを投げてみた。すると、
「うん、クリスマスは、家族でケーキを食べる日」
というではないか。やっぱりそうだ。イブをどうこう言う前に、クリスマス自体が理由不明の記号的な日になってるのだ。「理由はともかくケーキを食う日」ってケーキ業界の陰謀ディスカ。

僕は幼少の頃は母の仲のいい友人のひとりがものみの塔のひと、という微妙な環境におかれ、中学の頃には英語を教えてくれてたりしていた近所のやさしいお姉さんが統一教会にもっていかれ、高校〜大学という反骨精神旺盛な頃にあってはミッション系の某学校に世話になったため、キリスト教信者になることなくトンデモ系と真っ当な系統の両方からキリスト教知識を得ることができた。そんな自分の認識では、「クリスマスって何の日」に対する答えは「(1)12月25日はイエスキリストの誕生日」で、追加情報としては「(2)あるとき北欧のサンタクロースつう奇特なおっさんがキリストの誕生日を祝って周りにプレゼントを配り始めた」である。だから(1)を祝ってケーキを食って、(2)にあやかってサンタからのプレゼントなのであるが、ヨメにとっちゃどうでもいい話なのであった。まったく癪に障る話であるが、イブがどうこうと難癖をつけている自分が小さく感じられる、割り切りの豪快さである。

そういう会話がヨメの頭に残ったのであろう。暫くしてヨメが僕に聞いた。
「ねぇ、いま学生はクリ休みだっけ」

断じてそういう休みはありません。そういうのは通常、冬休みといいます。

追記:最近わかったことですが日没を日の境目とするユダヤ教では、12月24日の日没以降が「12月25日」なんだそうで、だから「イブ」が偉いんだそうです。
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